2011年10月16日日曜日

食べ物による内部被ばくシミュレーション2

2011.10.16更新 ストロンチウムを計算に入れてみました

あくまでも個人の試算になりますが、
仙台市の小学校の学校給食を想定し、わかる範囲で、内部被ばく線量を試算してみました。

わかる範囲というのは、食品の放射能濃度の測定データが、3月~6月に出荷された食品のごく一部の品目・地域しか測定されてないためです。できるだけ測定データを参考にして計算をしました。
内部被ばく線量の計算式を示します。
内部被ばく線量(mSv)
=①食品群、品目別摂取量(g/d) × ②放射能濃度(Bq/kg) × ③経口摂取による実効線量係数(Sv/Bq) × ④積算日数(d)

計算式は割と簡単なのですが、実際は②の値をどうするかが難しいです。

①食品群、品目別摂取量(g/d)
品目や食べる量は個人差が出ますが、ここでは厚生労働省の食品の放射能測定マニュアルの別表6(p38~39)の「少年7~12歳」で計算しました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf
②放射能濃度(Bq/kg)
仙台市の学校給食は、ブログ「仙台市の学校給食」にまとめた通りです。そこで調べた内容から、各食材の原産地を設定しました。わからない部分が多く、かなり私が独断で決めています。
食品の放射線濃度はこちらのサイト http://yasaikensa.cloudapp.net/browse.aspx や各自治体の測定値を参考にしました。まだまだ測定データが一部しかないので、測定されてない地域の食品は私が他の測定値を参考にして独断で決めました。
ストロンチウムの食品測定データがないのですが、海底土の核種分析結果からCs-137との比率を参考にし、測定時期が遅れているのでSr-89の半減期51日を考慮して、給食が開始された4月の値に換算しています。http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/110625n.pdf
測定データには、測定限界以下(ND)のものがありますが、測定限界が公表されていないところは0.1(Bq/kg)としました。
③経口摂取による実効線量係数(Sv/Bq)
ヨウ素I-131,セシウムCs-134,セシウムCs-137は http://www.nirs.go.jp/data/pdf/i14_j3.pdf (p4、p5の表で子供2~7歳),ストロンチウムSr-89、ストロンチウムSr-90は http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r98520000015cfn.pdf 別表4を参考にしました。
④積算日数(d)
食品の測定データが、3月~6月に出荷された食品が主になっていることと、仙台市の給食が始まったのは4月以降なので、4~6月の91日間で計算しました。
7月以降は、②放射能濃度が変わると思いますので、もう一度設定し直して計算しようと思います。

それから注意点として
・給食以外の朝食と夕食は、給食と同じ原産地の食材を食べる想定です。
・食材は茹でるなどの調理・加工を行うと、放射能濃度は減少します。データとしてあるのは、ある限られた食材・調理方法しかないため、ここでは調理・加工による除染はないものとしました。
参考 調理・加工による放射性核種の濃度の変化 (09-01-04-06)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-01-04-06
・放射性核種は、ヨウ素I-131,セシウムCs-134,セシウムCs-137,ストロンチウムSr-89,ストロンチウムSr-90を対象にしました。自然界に存在する放射性核種(カリウム-40,炭素-14など)は計算に入れていません。
こちらを参考 http://www.fepc.or.jp/learn/houshasen/seikatsu/shizenhoushasen/sw_index_03/index.html

以上より、計算結果を示します。
食品による内部被ばく線量(個人予測): 0.008mSv(4~6月の3ヶ月間。子供2~7才の場合)

実際に計算してみると、意外と内部被ばくが低い結果となりました。
ただ、上記②の設定次第では値は変わりますし、測定されてなくて汚染された食品を口にしている可能性や、ND(測定限界以下)がわからないためゼロにしたなど、不確かな部分が多いです。
これら不確かさによって変わる量は~10倍だと思うので、個人的な安全係数10を掛けて、0.08mSv/3ヶ月、0.3mSv/年くらいで見積もっておけばいいかなと思っています。

かなり強引なのですが、一応計算して、内部被ばく線量を見積もりました。
こういった計算をすることで、今の状態が良いのか悪いのか、少しずつ正しい判断できるようになると思います。今後、ストロンチウムの測定データが出てきたり、お米の収穫などがあり、汚染の状況は変わってくると思います。放射能汚染された食材は、食べてよいことは何もありませんので、極力避けてゆくべきと思います。

試算シート

2 件のコメント:

  1. 初めまして。私は宮城野区に住む2児の父親ですが、学校給食について、今後不安があります。
    で、私は地震前兆現象観測・地震予知・KS SKY REPORTっていうサイトの住人なんですが、兵庫県西宮市で阪神淡路大震災で被災された方が運営しているフリーのサイトです。私は主にに311以降、放射線の窓というそのサイトの中にある板におりまして、放射線物質について全国の方と情報交換をしながら、自分でできる放射能との付き合い方や行政への提案なんかについて日々悶々としております。行政へは学校給食について何か提案はされましたか?今後どのようにして子供たちを守って行くべきかもし宜しければご相談させて頂きたいと思っています。constru.k.ction_1to5@aol.jp

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  2. 私も給食に対して不安を持っていました。特におかずは大丈夫なのか情報がありませんでした。

    私は給食センターに問い合わせて、仕入れている食材の原産地を詳しく聞きました。給食センターの方は親切に教えてくださいました。子供を被ばくさせたくない気持ちは給食センターの方も同じでした。

    なるべく定量的な判断がしたかったので、食材の放射線濃度の測定結果を調べました。ひどく汚染された食材はなく、内部被ばく量を大雑把に見積もりました。その結果、給食はそれほど心配するほどでないという結論に至りました。ただ、これから先汚染された食材が出てくる可能性がありますので、引き続き注意は必要だと思います。

    実際、給食よりもご家庭で食べる量の方が多いですから、食品の放射線濃度の測定データに目を通して、なるべく汚染されていないものを選ぶようにしています。

    日本(東北地方)に住む以上は多少の被ばくは覚悟しないといけないと思います。行政に頼るよりも、個人個人でできることをしておいた方が得策ではないでしょうか。

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